泰平閣
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和洋が調和する、
静寂の橋殿
明治13年(1880)に京都博覧会の会場としてドイツ人化学者ワグネルの建築計画にしたがって仙洞御所に建てられていた建物のひとつです。



東神苑の栖鳳池を東西にまたいで架けられ、楼閣を中心に翼廊が左右対称に伸び、楼閣・翼廊とも南北両側に張り出しの高欄付腰掛がとりつけられた形となっています。東神苑が築造される際に移築されました。




高欄付腰掛

翼廊
主屋の左右に横へ張り出す回廊で、建物全体を翼を広げたように見せる装飾的な建造物。日本では独立性の高い直線廊として造られ、平等院鳳凰堂の北翼廊・南翼廊が典型例。通路としてよりも建物を美しく見せ、庭園との調和や左右対称の形を強調する役割をもつ。
楼閣
二層以上の重層建築を指し、各層に屋根を掛け分ける構成が特徴。眺望性と象徴性を備え、金閣・銀閣・飛雲閣などが代表例。城郭の天守も楼閣的性格を持つ。
仙洞御所
譲位した天皇の御所を指す名称。京都御苑内に位置し、江戸初期に後水尾上皇の御所として造営。現在は庭園と茶室が残り、東山を借景とした回遊式庭園が特色。
ワグネル
明治期に来日したドイツ出身の化学者・技術者。陶磁器やガラス、染色技術の改良を指導し、京焼や有田焼の近代化に貢献。教育活動にも尽力し、日本の工業化に大きな役割を果たした。1831-1892。
京都博覧会
1871年に始まった日本初の博覧会。以後京都御苑などで計56回開催され、産業・技術・美術などを展示し、近代京都の振興と文化発信に重要な役割を果たした。
栖鳳池

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